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乳がんを予防するなら食べないほうが良い食材がある?

日本人の女性の罹患率1位となっている乳がん乳がんはホルモン依存性の高い癌です。

乳がんを予防、改善するのにどのような食材を選べば良いのか気になっている方も多いことでしょう。

しかし、がんを予防改善する場合は、何かを取り入れる前に余計なことをしていないか確認をし、それを減らしていくことも大事なことです。

引き算の観点から今日は乳がんにとってマイナスになるかもしれない食材について注目してみたいと思います。

 

乳がんを予防、改善するなら食べない方が良い食材?

乳がんはホルモン性依存の高いがんです。乳がんに関わる女性ホルモンとして、代表的なもので「エストロゲン」が挙げられます。

乳がんはこのエストロゲンの分泌量やエストロゲンを身体が受け続けた期間が長ければ長いほど乳がん罹患率は高くなるといわれています。

出産をしていない女性や、生涯においての生理の期間が長い人などは乳がん罹患率は高いのです。

乳がのリスクには複数あります。

  • 40歳以上
  • 家族に乳がんになった人がいる
  • 乳腺症の経験がある
  • 初潮年齢が早かった
  • 初産年齢が遅かった
  • 出産未経験
  • 肥満
  • 飲酒をしている
  • 運動不足
  • 閉経後に太った

これらの項目に当てはまるものがある場合は、乳がんになるリスクがやや高まりますので注意が必要です。

特に個人的に思うのはホルモンだけでなく運動不足は思いのほか、がんの発症を招いてしまうと思いっています。

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ただもう一つ乳がんのリスクを高める大きな要因があるといわれています。それが食材からの影響です。日本人の乳がんは、食の欧米化が進んでから急激に増えたという見方があります。

これに関しては、私個人としては本当にそうなのか少し引っかかる部分もあるのですが、医学の世界ではそういう見方が一般的です。

その視点から、どのような食材の影響が乳がんを増やすといわれているのか、そしてその一端を担っているものは何なのかを調べみました。

アメリカ産牛肉エストロゲンの量が日本の600倍?

昔から乳がんに影響を与えそうだといわれている食材があります。それはアメリカ産牛肉です。

アメリカ産の牛肉には、牛の生育のためにエストロゲンを投与していることは周知の事実です。このエストロゲンを複数回投与された牛が出回ることも十分に考えられます。

牛にエストロゲンを投与する理由は生育速度を上げるためです。これにより生産効率を上げて利益をアップさせるのが狙いです。

別にこれで人間の健康に影響がないのであれば問題はないのですが、ホルモンの過剰摂取の観点からするとちょっと問題があるかもしれません。

ここでちょっと気になる情報を見つけました。あくまで週刊誌の話しなのですが先日週刊文春にて「「ホルモン漬けアメリカ産牛肉」が乳がん前立腺がんを引き起こすリスク」という記事が掲載されました。

週刊誌の話はキャッチーな話で噂話を提供することが狙いなので真に受けてはいけないのですが、一応データが掲載されていたので見てみましょう。

<アメリカ牛と国産牛の残留ホルモン>

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出典:「ホルモン漬けアメリカ産牛肉」が乳がん、前立腺がんを引き起こすリスク - エキサイトニュース(1/4)

上記グラフは半田康医師(北海道大学遺伝子病制御研究所客員研究員)他8名の研究者が日本のスーパーマケットで売られている牛肉を使って調べたデータだそうです。

エストロゲンの測定法は数十年前に日本で行われていたRIA法というものではなく、精度が非常に高いとされる現代では最新のLC-MS/MS法とのこと。

因みに牛肉は札幌市のスーパーマーケットで購入した物だそうです。このグラフで注目すべきことは、グラフのE1がエストロゲンの成分「エストロン」、そしてE2が「エストラジオール」という成分です。

他にも「エストリオール」もありますが、このテストでエストリオールは測定していません。(いずれにしてもグラフはエストロゲン量と考えて問題ありません。)

グラフで日本の牛肉とアメリカ産の牛肉とくらべてみると、エストロゲンの残留量が相当違うことがわかります。

この記事によると、牛肉の輸入増加に伴い乳がんが急激に増えたという話しになっています。かつて牛肉輸入をみとめた旧厚生省の時とは検査の精度が今は全く違うことから、この違いがデータで分かったそうです。

ということは、アメリカ輸入解禁当時の検査制度は非常に曖昧な技術だったことも影響してエストロゲン高濃度の牛肉が解禁されてしまった可能性があります。

これが事実だとするとちょっと怖い話しなのだが、では実際にこの食材を食べたことで私達の身体に影響があるのでしょうか。

エストロゲンは食材からも体に吸収される

エストロゲンは食材からも吸収されるそうです。経口摂取されたエストロゲンは腸から吸収され、門脈から肝臓に入ってそれから分解されるそうです。

 EUでは1989年ごろから、アメリカ産の牛肉を輸入禁止にしています。

程度問題なので曖昧のなのですが、やはり過剰摂取には注意しておいた方が無難のようです。

エストロゲンがすべて悪というわけではない

ここで気をつけなければいけないことは、エストロゲン=発がん物質ということではないということです。センセーショナルな情報はついつい意識付けされてしまい、過度な考え方に陥ってしまうことがあります。

エストロゲンステロイドホルモンの一種であり、人間にとってはある程度必要なものです。青年期には体の成長に必須ですし、更年期障害の軽減にもエストロゲンは有効です。

全体的にバランスの取れた見方が必要です。アメリカ産牛肉は外食産業では使われていますし、避けることは難しい。

そうなると、私達の普段の生活から摂りすぎに注意しておく、他の健康に有効な行動で全体的な健康の質を高めることが一番必要なことと私は考えます。

どんなに体に良いとされているものでも、摂りすぎはすべて良くないということです。がんに関してはストレス、遺伝子、生活習慣など複合的要因も非常に多い病気です。

どれだけ食事を気をつけていてもストレスを抱えていたり、運動不足で肥満ならリスクは高いままです。

まとめ

アメリカ産牛肉だけでいえばエストロゲンは過剰摂取はリスクになります。オーストラリア産に関しては、最新の抽出法で調べた人がいないので野放しの状態?かもしれません。

私の考えでは、どんな添加物であろうと、ホルモン剤であろうと過剰摂取しなければ問題はないと思っています。

心の鍛錬や癒やし、バランスの良い食生活、そして運動による体力アップ、デトックス、免疫力アップは人間にとって有害な物から身を守る大きな知恵と思っています。

何事もバランスです。心、体、食事、すべてにおいてバランスを取ることが真の健康に繋がる一番の秘訣ではないでしょうか。

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夢の癌治療、近赤外光線光免疫療法(がん光免疫療法)に坂口元厚生労働大臣が言及

このサイトでも以前紹介した夢の癌治療といわれている『近赤外光線光免疫療法』に坂口元厚生労働大臣が言及しました。

おそらく早ければ5年、遅くとも10年以内には確実に普及が始まる最新のがん治療法と期待され、これまでの癌治療をひっくり返してしまう夢の癌治療法です。

この近赤外光線光免疫療法(がん光免疫療法)について、元厚生労働大臣坂口力さんが前向きに言及しています。それはどのような内容だったのでしょうか。

 

坂口元厚生労働大臣が近赤外光線光免疫療法(がん光免疫療法)に言及した内容

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出典:https://this.kiji.is/295745025797571681?c=62479058578587648

2017年10月つくば市吾妻のオークラフロンティアホテルつくばにて開かれた、「茨城県南西政経懇話会」の定例会にて、坂口元厚生労働大臣が公演されました。

この日の公演は「がんとどう向き合うか」というテーマでの公演でした。この公演の中で坂口元厚生労働大臣は今後期待できるがん治療法として近赤外光線光免疫療法についてコメントしています。

厚生労働大臣で東京医科大特任教授でもある坂口氏が言及した近赤外光線光免疫療法(がん光免疫療法)は、がんの80%から90%に対して大きな効果が期待でき、しかも副作用がほぼ無いといわれている最新のがん治療法です。

この治療法をご存じない方はこちらの記事を御覧ください。
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 現在アメリカで臨床段階に入っており、数年以内には一般治療として普及が始まることが期待されています。

私もこの治療法の理論についてざっくりと調べてみましたが、非常に理にかなっており、これまでのがん治療とは全く違う新たな発想の治療法だと思っています。

この夢のがん治療法に対して坂口元厚生労働大臣「この方法ががん撲滅に一番近い。来年度中には日本でも治験が始まり、うまくいけば2〜3年で実用化される。がんがかなり治る時代は来る」と発言をしたことが話題となっています。

this.kiji.is

この坂口元厚生労働大臣の発言で私が注目した言葉は、「うまくいけば2〜3年で実用化される」と「がんがかなり治る時代は来る」という部分です。

この特別な、がん光免疫療法ですが、現在はアメリカ国立がん研究所の肝入りで臨床が行われています。

ということは、期待できる臨床数のデータがとれて、致命的なエラーがない限りは、間違いなく正式ながん治療法として世の中に普及していくわけです。

坂口元厚生労働大臣は現職の大臣ではありませんが、元厚生労働大臣の発言としては非常に重みがあると思います。

特に膵臓がんや肺がんなど、なかなか現行のがん治療法では効果が期待できなかった癌に対しても大きな成果を臨床では上げているといわれているこの治療法。

過度な期待はしないほうがいいと自制を促そうとも、期待するなという方が無理な話です。

近赤外光線光免疫療法(がん光免疫療法)の普及時期に関する期待と疑問

ただ本当に2、3年後に実用化されるのかというとそれはわかりません。それにあくまで実用化といっても、最初は小規模でのスタートとなるでしょうし。本格的に日本での治療が開始される時期はもう少し先になるのかもしれません。

おそらくアメリカでの成果を見てからとなりそうです。これまでのパターンからいくと、厚生労働省の対応は諸外国とくらべると常に遅い対応です。

そういった可能性もあるので、私としてはこの治療法がいつ頃に正式採用されるのか、その時期に関しては、いささか疑問には思っています。

ただ今回の治療法だけは例外の可能性も出てきています。それは厚生労働省の思惑です。現在医療費は増加の一途を辿っています。とりわけがん治療にかかる医療費は高額です。

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出典:厚生労働省平成27年度 国民医療費の概況

平成27年度 国民医療費の概況によると、がん治療にかかる国の負担は年間で4兆円ほどです。治療費が安価で治癒率も高い治療法があれば医療費を大幅に削減できるわけです。

国の医療費をできるだけ下げたい厚生労働省としては、医師会の反発が通用しないほど、明確な効果が期待できる新治療の普及はウェルカムなのです。

今現在がんと戦っておられる方にとっては是が非でも早く普及してほしい治療法です。日本としても、国が主導的に画期的ながん治療の研究と普及の後押しを勧めていただきたいと思います。

 

坂口元厚生労働大臣は大腸がんを経験している

坂口元厚生労働大臣はかつて2009年に大腸がんを患っています。医師からは余命3年と告げられたそうです。これに関してはがんのステージが具体的に好評はされていませんが、余命3年というとステージ3以上ということは間違いありません。

坂口元厚生労働大臣抗癌剤治療を拒否しています。それから8年たった現在もお元気のようです。坂口元厚生労働大臣はどんな治療をしたのか気になるところです。

調べてみると免疫療法を坂口元厚生労働大臣は選択していました。厚生労働省国立がんセンターが懐疑的な見解をしめす免疫療法を、元厚生労働大臣は選択した。

この事実に関しては何と捉えればいいのでしょうね。非常に考えさせられます。私は癌の3大標準医療に関しては、あくまでケースバイケースでの適応が望ましいと考えています。

とりわけ、抗がん剤に関しては明らかに治療成績の悪い癌には使わないほうが良いという考え方です。元厚生労働大臣が化学療法を選択しなかったことは大きな意味があると思います。

現在坂口元厚生労働大臣のがんの状況がどうなのかは不明ですが、少なくとも共存は出来ているということは確かです。

免疫療法は種類が様々で、厚生労働省は明確なデータが無いとして免疫療法には懐疑的です。個人的には注目している免疫療法は1つだけありますが、まだ調べが曖昧なので、まとまり次第お伝えできればと思っています。

ちなみに坂口元厚生労働大臣が治療をしたクリニックはこちらです。

www.j-immunother.com

こちらのクリニックは私が推奨も否定もしているわけではありません。あくまで坂口元厚生労働大臣が治療をしたクリニックということで紹介しました。ご注意頂きたいのは免疫療法は効かない人には全く効きません。

もちろん効果があった人も一定数いるというのは聞いたことがあります。治療費は保険が効かないので非常に高額です。高いものでは300万円ほどかかるものもざらにあります。

検討される場合は、費用、治療成績、治療の仕組み、国内外での臨床などの調べが必要です。クリニックで納得のいく情報提供を求めて、より慎重に検討してください。

大腸がんに関しては、がんの中でも治療成績の良いがんです。ステージが進んでいても長年お元気な方はけっこう多いです。あくまでその人の癌の種類、体質、遺伝子、生活習慣、メンタリティなどが予後には影響します。

この代替療法をやればいいとか、この治療法をしなかったから良かったなど一概に当てはまるとは限りません。私の知人でも大腸がんステージ3(リンパ節転移)の人がいますが、手術のみで化学療法は拒否しました。

手術から5年以上経っていますが転移も血液検査でも異常は全く出ていません。とはいえ、同じような状況でも転移してしまう人もいます。癌とは癌の種類や複合的要因が絡んでいます。

ある意味他人との比較をすることは難しい病気ですので治療法を選択するのは非常に難しいと実感しています。ただ抗がん剤に関しては有効な癌(白血病乳がん小児がん他)以外への使用に関しては慎重であるべきと思うのが私の個人的見解です。

 オバマ前大統領も近赤外光線光免疫療法(がん光免疫療法)に言及していた

オバマ前大統領もこのがん治療法を思わせる発言を2012年の一般教書演説でしています。オバマ大統領もこの治療法について言及したことの重みは坂口元厚生労働大臣以上に重いものがあります。

まとめ

  • 坂口元厚生労働大臣は近赤外光線免疫療法(光免疫療法)について前向きな言及をした。
  • 光免疫療法が普及すれば大半のがん治療が費用的にも肉体的にも軽減できる。
  • 坂口元厚生労働大臣も大腸がんを経験されていた。
  • オバマ大統領も一般教書演説で夢のがん治療として光免疫療法に言及していた。

現在がん治療をされている患者さんとそのご家族にとって、治療費、肉体的、精神的負担は相当なものです。坂口元厚生労働大臣の言葉通りに本年度中に近赤外光線免疫療法(光免疫療法)の国内での臨床が、滞りなく始まることを切に期待します。

 

運動のがん予防効果は非常に高い!

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あなたは定期的に運動をしていますか?適度な運動が癌の予防や治療に効果があることがわかっています。がんに関して画期的な秘策をお探しの方には、運動と聞いても期待外れな気持ちになるかもしれません。

では運動をしている人には、具体的にどのようなメリットがあり、がんに関してはどのような効果があるのでしょうか。

今日は地味な話ですがとても重要なことです。運動とがんの関係、その点を中心に見ていきたいと思います。

 

 運動ががん細胞の増殖を抑制する可能性は高い。

昔から運動は健康に良いとされてきました。それは身体を鍛えることで心肺機能が高まり、筋肉が増えて運動能力が高まるといったイメージで語られるやや抽象的な感じでした。

アメリカ国立癌研究所とハーバード・メディカルスクールなどの研究チームによると、運動は13種類のがんに対して予防効果が高いことがわかっています。

この研究調査は144万人の参加者を対象とし、26種類のがんの発症率へ運動がどのような効果を持っているのかを調査したものです。

調査期間は10年以上、参加者が144万人ともなると、データとしてはかなり参考になるのではないでしょうか。

具体的な調査方法としては、参加者の体重、健康データ、食事、運動習慣などを中心に10年追跡し続けて、病気の発生、死亡率、運動との関連性を観察したものだそうです。

あくまで「定期的な運動」が、がん予防に効果があるということです。一時的な運動ではありません。定期的に適度な運動をしている人や、定期的に非常に活発に運動をしている人には、複数のがん発症率に優位な低下が見られたそうです。

では運動に効果がある13種類のがんとはどのようながんでしょうか。

運動で予防効果が高まる13種類のがん

  • 乳がん
  • 肺がん
  • 結腸がん
  • 肝臓がん
  • 食道がん
  • 腎臓がん
  • 胃がん
  • 子宮がん
  • 血液系のがん
  • 骨髄のがん
  • 頭頸部のがん
  • 直腸がん
  • 膀胱がん

最も運動を行っていたグループ10%と最も運動をしていなかったグループ10%を比較すると、20%ほどのがん発症率に差があったようです。

この研究の面白いところは、規定量の運動をしている人と規定の10倍以上の運動をしている人と比べた場合に、がんの発症リスクにそれほど差がなかったそうです。

運動を適度に、もしくは激しくしている人と、運動を全くしていない人と比べると、明らかに運動をしていない人には、がんの発症は高まることがハッキリしています。

つまり運動は、少なくともがんの発症リスクだけを見た場合には十分効果があるということです。

では運動には身体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。

考えられる運動のメリット

  • 血流、代謝が良くなる。
  • 筋肉がつく。
  • 体温が上がる。
  • 活性酸素に強くなる。
  • 心肺機能が高まる。
  • ホルモンバランスが良くなる。
  • 腸の働きが高まる。
  • デトックス効果が期待できる。
  • 結果として運動は免疫力にも良い環境が形成される。

これらのどれもが健康に対して重要な要素を持っています。個人的に思うことは、運動を定期的にしていると、体力がつきますから疲れにくい身体になります。

肌の代謝(ターン・オーバー)が若干早い気がします。運動をしていない時期よりも肌はすべすべするような気がします。これは思い込みではないと思います。

そして筋肉量が増えることで基礎体温が高くなり、免疫力も高まります。そして心肺機能が高まることで、体内に活性酸素が増えにくい体質になるといいます。

よく歩くことで腸に刺激がいき、腸の働きがよくなります。代謝が上がることで体内の老廃物の排出も良くなるので、運動はいいこと尽くめなのです。

運動を習慣にしている人には肩こりや頭痛が少ないことも、運動には非常に大きな意味があることを物語っているように思います。

がんを治療するにも体力が必須

がん治療において体力は多いに越したことはありません。それは手術であれ化学療法であれ、絶対に体力が必要です。治療の際に病院では治療に耐えうる必要な体力があるかどうかをチェックします。

当然、回復力も体力がものをいうのです。高齢者の患者でも体力があるかないかで治療成績が違ってきますし、退院時期にも大きく体力が影響します。入院中の方はできるだけ体力を落とさないように、適切な栄養管理と運動を連動させて体調管理をしていく必要があります。

体力不足なら治療を遅らせた方がいい場合もある

体力がないのであれば、がん治療はしない方がよっぽど良い場合があります。抗がん剤や手術は相当に体力を必要とします。個人的には、進行がそれほど早くないがんや緊急性の無いがんの場合は、体力がつくまで無理に治療はしない方が賢明と思うような事例も時折耳にします。無論、病院でも体力や栄養状態をチェックはします。

ただそれでも治療をしてしまったがためにかえって状況を悪くしてしまうことが、がん治療にはよく見られます。手術も抗がん剤も実際には個人それぞれに反応が違い、一か八かの部分があるからです。やってみないとわからない。そういう部分が事実あります。

現在、がんを発症している人には運動はどうなのか?

現在闘病中の方の場合、運動は効果があるかどうか、そして運動をしていいのかなどの疑問をお持ちの方もいると思います。がんの治療中の方に関しては、運動をしていいかどうかは主治医の判断に従ってください。

とにかくまずは主治医に運動をしていいのか判断を仰いでください。患者さんの場合は、治療の影響、現在の体力などの問題などがあり、人それぞれです。あくまで専門家の了解を得てから運動を行うようにしてください。

もし運動をすることの了解を得たのであれば、無理のない範囲でウォーキングをすることをおすすめします。個人的には、中高年の人であれば単純にウォーキングだけでも十分に運動の恩恵を受けることができると思います。

歩くことによる下半身の強化は非常に重要です。血流を促進させるのも、体の調子を整えるのも足を動かすことが一番効果が高いですし、実体験として感じています。普段運動をしないで、椅子に座ってばかりいたり、ベッドで横になる時間が長いと、筋力はどんどん落ちていきます。

歩くことが難しい人でも立っていることができる人は、一日合計で3時間程度は起立していることも運動になるのでおすすめです。3時間というのはあくまで1日の合計です。

しかしここで適度な運動に関して一つ疑問が浮かびます。そもそも適度な運動とはどの程度の運動のことをいうのでしょうか。

適度な運動とは

適度な運動に関しては、国際的な基準としての運動の推奨量は、メッツという単位で説明されていますが、非常にわかりにくいので噛み砕いて説明します。

要は、適度な運動とは最低でも週に150分程度の運動をすることだそうです。これはなんとなく少ない感じですよね。あくまで少なくともこの程度は運動をしましょうということかもしれません。

週に150分の運動というと、1週間は7日ありますから、1日あたりで20分ちょっとですね。つまり毎日20分~30分ほどウォーキングをするだけでも運動効果が期待できるということのようです。

日本では毎日40分は運動をすることが望ましいとされています。実体験としては1時間くらいは運動をしたほうが良いと感じてはいます。ただ通勤時の徒歩や家事なども運動に入りますので、お勤めの人や家事を毎日されている方は最低基準は満たしている人も多いかと思います。

ただより筋力や持久力をつける運動をすると尚良いようです。

参考:厚生労働省 健康づくりのための身体活動基準2013

アメリカ国立がん研究所ハーバード大学の研究によると、この推奨量の運動をしているグループと、全く運動をしていないグループとで病気に対する死亡のリスクが31%も違うとのことです。この差はかなり優位性のある差です。

運動に最適な時間帯

ただ注意しなければならないのは、運動する時間帯です。この点は押さえておきたい部分ですので把握をしてください。よく高齢の人で明け方の時間帯や夜間にウォーキングをされる人がいますが、明らかに身体に悪いので注意が必要です。

冬の早朝や夜間などは時に危険です。温かい部屋からいきなり寒い外へ出て運動をするとなると、急な血圧上昇や交感神経への悪影響があります。体も硬い状態ですし心臓もしくは血管系の病気を引き起こすことがあります。

また視界が暗い時間帯は交通事故も非常に多い時間帯なので注意が必要です。

可能であれば、午前なら明るくなって太陽が出ている時間帯や、午後は夕方くらいまでのウォーキングが安全で体への負担が少ないと思います。間違っても夜の9時過ぎなどに運動をするのは、かえって体の披露の方が強くなると思うので控えたほうが賢明でしょう。

張り切りすぎて無理をしないように、まずはゆったりとしたお散歩ペースでいいので、運動をしてみてください。

まとめ

  • 運動は13種類のがんの予防効果が期待できる。
  • 運動をしないことはがん発症リスクを明らかに高める。
  • 運動は適度な運動を定期的にすることが効果的。
  • 患者の方は主治医の許可を得てから運動をする。
  • 運動は夜中やあまりに早い朝は負担になるだけなので注意する。

人間はやはり動くことが必要なんだと再確認しました。ある程度の運動をしておくことは心身共に健康になります。

運動はがん予防にも明らかに有効ですし、がんで闘病中の人でも、医師の許可があれば体力増強のためにも必要なものです。

一見地味ですが運動は健康回復のためにはとても大事なことです。

 

健康食品を飲む前に知っておくべき1つのこと

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がん患者の方の多くが、何らかの健康食品や食材で、がんに有効なものは無いのかと、何か決め手となる物を探している人は多いと思います。

しかしむやみに健康食品を選んだとしても、もし自分に合っていなければ効果はそれほど期待できませんし、場合によっては悪影響を及ぼす可能性もあります。

今日は本質を間違わないように、健康食品を飲む前に知っておくべきことについて考えてみたいと思います。

 

 健康食品を選ぶ前に必要なこと。

あなたは健康食品を選ぶ時はどんな基準で選んでいますか?世間の人気ですか?評判ですか?あるいはテレビの健康番組でピックアップされていた有効そうな成分でしょうか?

がん患者の方でも病院の治療にプラスして、健康食品や、代替療法、民間療法などを摂り入れる人は患者の50%にのぼるといいます。

つまり癌患者の2人に1人は何かしらの健康に良さげと思われることをしているのです。健康食品に関してはどうでしょう。知り合いから強く勧められたからサプリメントを飲んでいるとか、ただ何もしないよりはマシと思ってサプリメントを飲んでいる、そんな人も多いでしょう。

しかし、どれだけ良さそうな成分のサプリメントでも、体質や栄養状態を把握しなければ意味はありません。健康食品には高額なものから粗悪なものまであり、予算的にも無駄になりかねません。

何にでも相性があり、必要か不必要かを知ることが寛容

例えば食品でいうと、この食品はオーガニックだから、即それは身体にいいと思ってしまうとすれば、かなり安直な発想といえます。

そこには間違いが潜んでいる可能性があります。というのは、健康食品は自分にフィットしない物や成分に対する正確な知識無くしては、どれだけ飲んでもあまり健康や、あるいは癌には期待できません。

やはりがん治療の効果を最大限活かそうと思った場合は、自分にとって何が足りないのか、何が足りているのかを知ることが先決です。

それを確認せずして、健康食品を選ぶことはあまり賢明とは言えないと思います。科学は常に進歩してきており、自分に何が必要なのかを調べることができる時代に入っています。

自分の体に必要な物を調べる技術がある。

がん患者はまず最初に、自分の病気について徹底的に調べることや、現代の治療法についても徹底的に調べることが必須です。それと同時に、まずは自分にはどんな栄養が足りていないのかを知る必要があります。

現代では遺伝子や血液検査などによって、自分に合わない食べ物や不足している栄養などを解析することが容易にできます。

癌患者の人は往々にして、治療やストレスの影響もあってか、または病院の栄養指導が不適切であったりと理由はいろいろありますが、全体的に適切な栄養が足りていない人が多いように思います。

がんと言ってもガン性悪液質(がんで痩せていく状態)やストレスや治療の影響で食が細くなっていない限り、理論上はがんの影響で痩せることはありません。しかしそれでも、がん患者の方で痩せてしまう人が多いのは、実は適切な栄養管理が出来ていない人が多いと私は考えます。

良質なタンパク質や食物繊維、各種ビタミン、ミネラルといった免疫力に関わる重要な栄養素を適切に食事で摂ることは、健康な人であっても案外難しいのです。

適切な栄養管理なくして、病気を治すことはできません。抗がん剤にしても手術にしても、体力や回復力なくして効果は上がりません。サプリメントにしても、あの人はこれで治ったから、自分にもそれが合うのかというと、必ずしもそうではないと思います。

それよりも、まずは自分の身体の栄養状態や食の状況をしっかり把握しましょう。それを調べる方法は、「栄養分析プログラム」という検査で可能になります。または、「分子栄養療法」「オーソモレキュラー」ともいいます。

 

栄養分析プログラムとは

栄養分析プログラムとは、分子栄養学に基いて解析する検査です。栄養分析プログラムでは血液検査によって、主に以下のことを調べることができます。(病院によってはプランは異なります。)

  • 5大栄養素の過不足(タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル)
  • 酸化ストレス
  • 自律神経のバランス
  • 炎症やアレルギー
  • 代謝(貧血)

わかりやすくまとめると以下の3つの把握ができます。

  • 1)自分に必要な栄養成分
  • 2)自分に適した食事
  • 3)自分に適した栄養サプリメント

これは総合病院では特に積極的に行うところはあまりありません。小さいなクリニックやがん専門のクリニックなどで受けることができます。

まずは自分の栄養摂取状況を正確に知り、そしてそれに必要な食事や、自分に適したサプリメントを医師と相談してオーダメイドで決めていきます。これができて、はじめて自分の身体の状態を把握し栄養と体調の管理を科学的にすることができるのです。

おそらく、自分の栄養状態を正確に調べると大抵の人には、不足している栄養成分がいくつかはピックアップされるでしょう。というのは、普段私達が食べている野菜などの栄養成分は、昔の野菜と違ってビタミン、ミネラルなどが元々不足した野菜を食べていることも意外に影響しているといえます。

野菜の栄養価は昔よりも格段に下がっている

現代の野菜の栄養価は昔よりも低くなっている。このことは聞いたことのある人もいることと思います。書籍によくある例として挙がっているものとして、人参やほうれん草の栄養価があります。

それによると、現代のスーパーで売られている人参に含まれるビタミンAは、50年前のおよそ1/3~1/6ほど。ほうれん草に関しても、鉄分が50年前のほうれん草と比べて1/5~1/7まで下がっているといわれています。

ほうれん草のビタミンCに関しては文部科学省の『日本食品標準成分表』1982年版によると、ほうれん草100gあたりのビタミンC含有量は65mgに対して、現代では35mgとなっています。

現代人は野菜をそれなりに食べることができたとしても、ビタミン類をしっかり必要な分だけ補うことはなかなか難しいのです。仮に大量に野菜を食べたとしても、今度はカリウムやリンをその分だけ多く取りすぎてしまい弊害が出る場合があります。

もちろん人によっては吸収力にも差がありますし、食べ併せなどでも吸収に差がでますので難しいところです。まずは栄養分析をしっかりして、自分の栄養状態、食事の方法などを客観的に理解する必要があります。

医師にしっかり解析をしてもらって、そこで自分に足りないもの、必要なものを把握します。ですので闇雲に市販のサプリメントに手を出すのではなく、医師の元でサプリメントを用意してもらう方が、自分を形作るベースを築くような意味で、適切ではないでしょうか。

免疫力やがんに直接効果がありそうな健康食品にトライするのはその後で良いと私は思います。

栄養分析プログラムはどこで受けられるのか

栄養分析プログラムを受けるのであれば、ネットで「栄養分析プログラム」や「分子栄養療法」あるいは「オーソモレキュラー」や「サプリメント外来」などで検索すれば、対応している病院が簡単に出てきます。

  • 栄養分析プログラム
  • オーソモレキュラー
  • 分子栄養療法
  • サプリメント外来

基本的には、がん患者であれば、がんの治療を主体的にやっている病院で栄養分析をしてくれるところで検査を受けることをおすすめします。

その利点は、自分の血液の状態、栄養状態の把握と同時に、自分のがんについての意見を伺うことも可能です。家庭で血液や唾液を採取できるキットも販売されていますが、医師の診断を受けることはできませんので、宅配での検査キットは安価で手軽ではあるのですが、遠方で最寄りの検査期間が無い場合や、検査機関がしっかりしていない限りはおすすめしません。

家庭用のキットは検査制度に関しても、信頼性にかける部分があるので、あくまで参考程度のつもりでなら良いと思います。出来る限り栄養の解析は、説明をしてくれる病院で行うようにしてください。

栄養分析プログラムの費用は?

栄養分析プログラムの費用は大体2,3万円前後~となっていますが、プランによってまちまちです。サプリメントをオーダーメイドする場合は更に費用がかかります。保険が適応できないため高めではありますが、無意味に無駄なサプリメントに出費することを考えれば、決して高額ではないと思います。

まとめ

  • 健康食品を選ぶ前に、自分の栄養状態を知る。
  • がん患者の場合、特殊なサプリメントを探す前に、栄養管理が必要。
  • 栄養状態を知るには「栄養分析プログラム」がおすすめ。
  • 「オーソモレキュラー」「分子栄養療法」「サプリメント外来」とも言う。

 健康食品を選ぶとするならば、まずは自分の栄養状態を知りましょう。大事なタンパク質、ビタミンやミネラルが不足しているのに、全く違うサプリメントでいくら頑張っても無駄になる可能性が高いです。

癌に期待できそうで、特殊な成分が入った高額な健康食品を摂り入れるとすれば、それは自分の状態を知った後の話です。まずは自分のポテンシャルを最大限に高めるために、病気の把握、治療の把握、そして自分の栄養状態の把握をしてください。

 

NHKスペシャル腎臓は寿命を決めるを見て

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2017年も10月に入りました。

つい数ヶ月前、今年もいよいよ新しい年が始まったなと思っていたら、もう今年も残り3ヶ月を切りました。本当に月日の経つのは早いものです。だんだん気温が下がってきます。自律神経の乱れから体調を崩しやすい季節です。どうぞご自愛ください。

 先日、NHKで放送された「NHKスペシャル人体 腎臓は寿命を決める」という特集を見ました。放送内容は、腎臓がどれだけ人体において重要な役割をしているのかということをベースに、腎臓が持つ様々な役割をわかりやすく放送していました。

この番組を見て、いろいろと考えさせられることがあったので、今日はブログでお伝えしたいと思います。

 

 腎臓だけでなく全身の臓器は直接やり取りしている。

この番組では私も知らなかった臓器のネットワークについて、腎臓を中心に解説されていました。腎臓が悪いと全身の臓器に影響が出ることが、より正確に解ってきています。

腎臓は心臓、肺、膵臓、肝臓、胃腸など身体の臓器などに、脳を介すことなく特殊な信号を送ってやりとりしていることが解ってきました。

 腎臓は単純に血液の濾過をするだけでなく、全身の血液の管理を一手に引き受けている重要な臓器です。一度悪くなると修復することがほぼ出来ない、非常に繊細な臓器です。

私も慢性腎不全の人を何人か知っていますが、腎臓が悪くなったことで特に心臓への影響が出てきています。腎不全になってしまうと、心臓の肥大化が進んだり、働きが低下したり、急激に高血圧になってしまうことがあります。

免疫力や細胞の修復に絶対に必要なタンパク質や塩分、水分、リン、カリウムなどをシビアに制限しなくてはなりません。タンパク質を取りすぎれば尿毒症になり、水分を取りすぎれば浮腫がおき、血圧があがります。

そしてリンを取りすぎれば血管がつまり、カリウムを取りすぎれば心臓が不整脈をおこしたり、最悪の場合心不全となります。

そして腎臓は血液に大きく関係しており、腎臓が悪くなると貧血を起こすこともあります。それは赤血球を増やすホルモンの「エリスロポエチン」を腎臓が生産できなくなってくるため、骨髄での赤血球生産が少なくなり、腎性貧血になってしまいます。

このように、腎臓からでる物質が血液や各臓器に影響を及ぼすのです。

多臓器不全の原因に腎臓が影響している。

多臓器不全という言葉があります。よく病気で人が亡くなる場合に、時折聞かれるこの言葉。

多臓器不全とは読んで時のごとく、複数の臓器の機能が低下してしまい、命が失われることを指していいますが、この原因に腎臓が深く関わっている可能性が示唆されています。

身体の重要な期間である臓器のどこかが悪くなると、結局は他の臓器にしわ寄せが来てやがては全身にダメージがでてしまうといった内容でした。

すべての多臓器不全の原因とまではいきませんが、少なくとも多臓器不全で亡くなる人の5人に1人が腎臓の影響で亡くなっている可能性があるそうです。

他の臓器の病気で入院したのに、腎臓のケアを怠ったがために命を失うこういったケースは、おそらくこれまで数え切れないほどあった可能性が出てきました。

これは単純に他の臓器に関してもおそらく同じことがいえます。どこかの臓器が悪くなると他の臓器にも、やはりしわ寄せがくるのです。

例えば、腎臓が悪くなれば貧血になり心臓に負担がかかり、心臓が悪くなれば、血圧などをコントロールするために腎臓に負担がかかり、血圧に異常があれば血管にも負担がかかるなど。

日本にも新しい医療体制が広がる予感

新しい医療体制として、海外での取り組みで広がってきておりに、日本でも京都大学などがいち早く取り入れているものがあります。それは、腎臓の管理や患者の腎臓に対する相談(コンサルト)をしっかり取り入れていく方針です。

腎臓をケアしていくことで、様々な疾患への影響を抑えていくことが狙いです。つまり、それだけ腎臓が悪いと心臓や他の病気に対しても影響がでるということです。

今後日本の総合病院ではこの腎臓の状態をチェックしていく方針が広がっていくかもしれません。

NHKスペシャル腎臓は寿命を決めるを見て」は再放送がされますので、興味がお有りの方はぜひ御覧ください。


2017 09 21 体の中の世界 NHK SPECIAL 人体 30/09 夜9時

  • NHKスペシャル人体 腎臓は寿命を決める」『再放送』
  • 日時:2017年10月5日(木)午前1時00分~1時49分(4日深夜)

まとめ

  • 腎臓に限らず、臓器はどれが悪くなっても全身に影響する。
  • 入院患者は病気の種類に関わらず、腎臓をチェックしながら体調管理をする時代に入っている。

しかし、この番組を見て、海外と比べて、まだまだ日本の医療の遅れがあることを本当に痛感しました。がん治療においても治療方法や検査方法が海外(一部)と比べて非常に遅れています。

がんは未だ日本では手術、抗がん剤放射線の標準医療ですが、もうそれは過去の産物となる可能性を感じる新しい治療法や検査がどんどん生まれています。がんの有効な最先端の治療、検査に関しては別の機会にお届けします。

 

いい医者の見分け方や病院選びのちょっとしたコツ

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誰しも病気になった時には病院に行きますよね。

その時、あなたはどんな基準でその病院を選びましたか?

今日は間違った病院選びや変なドクターに当たらないための知識についてフォーカスしてみたいとおもいます。

病院選びの基準は人によって幾つもありますが、今回は私個人が思うことや常識的に抑えておきたい部分を見ていきます。本当は細かく取り上げていきたいのですが、膨大な記事になってしまいますので、今後不定期で回数を分けて取り上げていきます。

今日は、知ってる人にとっては極々当たり前のことが多いのですが、意外に知らない人のための記事となっています。

 

医者や病院はどこも同じではない。

 単なる風邪や小さいな怪我程度だったら病院選びは問題ないですが、もし大病だったら話は変わってきます。病院、あるいは医師で変な人に当たってしまうと自分の人生が大きく歪んでしまいます。

病気は診断が本当に適切で患者本位なのか、薬の処方が適切か、手術をする場合は経験や実績、手術プランが患者に対して本当にベターなのか。

そういったデリケートな問題をはらんでいます。

それだけに、良い病院、良いドクターに担当してもらいたいと思うのは誰でも同じです。まず病院選びから考えてみましょう。

病院の専門分野や看板をチェックする

これは当たり前といえばそうなのですが、慎重な人でないかぎり、ざっくりとなんとなく病院を選んでいる人が多いのではないでしょうか。

その病院にどんな医者がいて、どんな治療が得意でなんて一々調べない人が大半なのではないでしょうか。

まずはその病院が何を専門としているのか、一番強みをもっている診療科目は何なのかを見ることが先決です。

たとえば、総合病院はともかく、病院の看板に「内科・泌尿器科・皮膚科」とあったとします。

これだと、おそらく専門は内科なのかもしれませんが、他の診療科目は弱いような気がしますよね。皮膚科を受診したいのなら、皮膚科一本でやっているところを選んでください。それだけで、少しだけリスクは下がります。

病院が看板に掲げている科目は「標榜科目」(ひょうぼうかもく)といいますが、これは医者が好きなように掲げてもいい決まりになっています。

つまり内科医であっても外科や眼科などの看板は出しても問題がないのです。

常識的に、内科医ならば内科しかうたわないと思いますが、実際は案外そうではないのです。

つまり、看板にかかれている診療科目のすべてが医者の専門とは限りません。

知らない人はまさかと思うかもしれませんが、医師免許さえとってしまえば、何科を表示してもいいことに事実上なっています。

もちろん、診療科目が多い場合、専属の各科目の医者が複数勤務している病院もありますので一概にそれが悪いということでもありません。

ただ個人的には餅は餅屋という考えがいいと思います。

たとえば、痔の治療をしたいのであれば、ベターは外科や消化器内科よりは「肛門科」ということになります。

今はインターネットがありますので、病院のホームーページなどで、しっかり情報をチェックする必要があります。

風邪程度の診断で3回以上通院させるなら問題。

風邪をこじらせて病院に行くこともあるでしょう。良くない医者や病院は何度も患者を通院させます。特別炎症反応のある病気でもないなら精々通院は2回くらいではないでしょうか。

いつも混んでいる病院が良い病院とは限りません。

薬をやたら出す医者はヤブ医者

炎症反応や二次感染の疑いがある高齢者でないのに、薬や抗生物質を出す医者もあまり良くありません。

風邪で喉が少々痛い程度であれば、通常は診察のみで薬すら出しません。

患者が希望しないかぎり、軽い症状でもやたらと薬を出す医者はヤブ医者でしょう。

患者の質問にしっかり答える医者かどうかを見る。

患者としてはいろいろと医者に対して質問することがあります。

駄目な医者の典型的な回答があります。たとえばあなたが、病気に対する不安を医者に相談したとします。それに対して医師が「だから、それを今から調べるんです!」という言い方をする医者がいます。

こういうタイプはあまりおすすめしません。心理的にこういう言い方をする人は、心に余裕がなくイライラしているか、もともと患者を見下していますので、可能ならそこは検査はサクッとすませて、次回からは医者を変えたほうがよいでしょう。

良いドクターは、患者の目を見てそれなりに説明をします。今の医師はパソコンに入力をしながらの会話が多いですが、それでも極力顔を見て話をします。それは若いドクターでもベテランでも関係ありません。

私の主治医でも、本当によく説明をしてくれます。しっかり時間をとってモニターや紙にペンで説明を書きながら話をしてくれます。

そこにはまず何より患者の不安をとってあげたいという意思が行動となって表れています。それをあなたが感じるならそれなりに良い医者です。

もちろん、医者も人間。機嫌の悪いときもあるのですが、そこは患者とは関係のない話。自分のコントロールをしっかりしている医者を探すことがこちらとしては先決です。

医者の肩書はあまり当てにならない。実例の話

これは私の個人的経験からもあることですが、医者の肩書が凄くても良い医者とは限りません。

私が考える良い医者とは、良い診断が出来る、適切な薬を処方できる、手術の成功率が高い、患者目線で対応ができる、常に向上心を忘れない医者などのことを指します。

 以前実際に経験した話ですが、私の家族がめまいに悩まされていたことがありました。

そのめまいは「良性発作性頭位めまい症」(りょうせいほっさせいとういめまいしょう)というめまいでした。

頭位めまい症は、耳の中にあるバランスを司る器官の中にある「耳石」(じせき)という石のようなものが動いてしまい、正しくバランス感覚をとらえられず、一定の角度に頭を動かしたときだけ、回転性のめまいがおきる症状です。

非常にめまいの中で、頭位めまい症は多いのでご経験のある方もおられると思います。

近所の耳鼻咽喉科を家族が受診したところ、頭位めまい症すら簡単に診断ができないヤブ医者だったため、その病院はあきらめました。

帰ってから情報を調べ、名医といわれている人のところへ私の家族は行ったのです。

その病院は地域でもそれなりに大きな病院で、そこの院長に直々に診察してもらいました。

そしてそこでもごたいそうな診断方法をいろいろ試した割には治ることはありませんでした。検査にかかった時間は1時間以上。随分と横柄な医者で、症状は改善することもなく、まったくの無駄足でした。

困った私は、地域の総合病院の先生に相談したのですが、その頃まだその病院の先生方も若い人達ばかりで、知識はあっても実力が伴っておらず、頭位めまい症をすぐに治せる医者はいませんでした。今から思うとこれらの病院は、このめまい症に関しては、信じられないくらい低レベルな病院でした。

そこで頭位めまい症の治療法を調べ、簡単に治せる治療法で「エプレイ法」(エプリー法)という治療法があることを突き止めます。


Epley Maneuver to Treat BPPV Vertigo

最近ではテレビでも時折頭位めまい症とエプレイ法について特集している番組が増えてきたようです。それだけ患者さんの声が増えてきたということですね。

エプレイ法はネットで調べれば比較的簡単に出てくる治療法です。

ただ耳鼻咽喉科の医者の多くに、このエプレイ法をしっかり実践できる人が少ない。。。実際に私の地元では非常に少ないのが現状でした。エプレイ法を知っている医者からすると信じられない話です。

医者を変えて10分で頭位めまい症は解決

家族のめまい症に困った私は、エプレイ法ができる医者にターゲットをしぼって調べました。

そして、少々遠方にはなりましが、エプレイ法を得意としている医者をみつけ、そこで家族を診てもらうことにしました。そこの病院の医師は、私の家族の厄介なめまいは10分程度で治してしまいました。治療は一回こっきりで、目の動きの診断をした機器はありましが、それ意外に特に特殊な医療機器をつかったりすることはありませんでした。

私の家族が、あまりにあっさりめまいが治ってしまったことに驚いたことを医者に告げると、医者は不思議そうな顔をしてこう言いました。「あら、そうですか?これはもう30年くらい前から、私の病院では普通にやっている治療法ですが。。。。」それを聞いて、一体他の医者は何を勉強しているのやらと呆れたことを思い出します。

がん治療も医者の力量が結果を左右する

このサイトは基本、がん患者さん向けの内容になっていますが、まさにがん治療においても病院選び、医者の実力が重要になってきます。

がんの治療において病院では手術、抗がん剤放射線という大きく分けて3つの標準治療の中から選択的に治療をします。

基本的に「がんは標準治療なんだからどこの総合病院でも治療は同じ」などとおもってはいけません。

ドクターの技量、判断で随分と治療に差が出ます。場合によってはそれによって命の明暗に直結した人も沢山いるはずです。

実際に力量の差が起きた事例 手術の例

これは私の知人に実際に起きた事例です。この話は医者の手術経験や技量の乏しさが招いた事例です。

私の知人に40歳そこそこで胃がんになった人がいます。幸い早期の胃がんということで、とある総合病院で腹腔鏡による胃の摘出手術をすることに決まりました。

内視鏡の手術は無事成功して数日が経った頃、胃の縫合がうまく行っておらず、胃から内容物が外へ漏れ出し腹膜炎を発症し、緊急手術となりました。

それにより、当初腹腔鏡の手術の予定では比較的短期間で退院できる予定でしたが、結局1ヶ月入院する羽目になってしまいました。これは医者の経験不足が影響した典型例です。

特に腹腔鏡の手術は患者への負担は少ないですが、非常に高い技術が必要です。少なくとも医師の手術経験くらいはしっかり聞いておくべきだったと思います。

こうならないために被害を最小限にして、治療効果をより高めることを患者側でもしなければなりません。そのためには医者の選び方や、体調管理、それ以外にも方法があります。

それについてはまた今後採り上げていきたいと思います。

まとめ

  • 良い治療を受けるには良い病院、良い医者を見抜く目が必要。
  • 医師の力量で治療の結果がまるで違う。

やはり、医者選びは適当ではよくありません。あなたがもし今現在、病気の治療をしているのであれば、納得のいく限りしっかりと医師と話し合い、病気についての知識、治療についての知識を理解することが必要です。

 

知っておきたい乳がん検診マンモグラフィー検査などの見落としについて

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乳がん検診といえば、いまやマンモグラフィー検査は女性であればだれでも知っていますね。

最近では小林麻央さんの件や、お笑い芸人のだいたひかるさん、歌手の麻倉未稀さんの乳がん治療などのニュースで乳がん検診の重要度が認識されています。

今日はマンモグラフィー検査をはじめとする乳がん検診の見落としについてのお話です。

 

 乳がん検診の見落とし率について

乳がんの検査といえば、基本的には3つあります。

  1. 触診検査
  2. エコー検査
  3. マンモグラフィー検査
触診

触診は言わずと知れた見た目、手で触った感覚などを中心に乳がんの有無を判定します。非常に一般的で認知もされているのでここでは割愛します。

 エコー検査

エコー検査は超音波検査です。エコーも非常に良い検査方法で小さめのしこりを発見することができます。

ただ弱点があり、検査する人の技量が相当必要ということです。

手技の悪い医者がやると見逃し率が高くなります。

超音波検査での見落とし率はおおよそ15%程度といわれています。

この見落とし率は医者の力量からくる見落としの数字です。

それゆえ、技量を必要としないマンモグラフィーがより主流となってきています。

つまりエコーとマンモグラフィーをセットで検査することで見逃し率が下がるということです。

 マンモグラフィー検査

近年、乳がんの検査ではマンモグラフィー検査が主流となっています。

マンモグラフィーは乳房専用の検査をおこなうレントゲン装置の一種です。

乳房を検査機で挟み込んで、微量の放射線を照射して乳がんがあるかどうかを確認する検査です。

マンモグラフィーのメリットはいままで発見することが難しかった数ミリ単位の乳がんを発見することができます。

マンモグラフィーでは癌は白く写りこみます。通常の脂肪などは黒く写ります。

ただ日本人の場合は、高濃度乳房といって、乳腺性質が濃い人がおおく、マンモグラフィーでは写り込みにくい人が多いのです。

高濃度乳房の例

画像の右2つの乳房が高濃度乳房です。真っ白に乳房が写っていますね。

こうなってしまうと、診断が難しくなってしまいます。

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出典:厚生労働省

日本人の場合、実に40歳以上の人の4割の人が高濃度乳房です。

特に30代~40代が高濃度乳房のピークのようです。

下の表の赤字で書かれた「高濃度乳房」の部分をご覧いただくと40代では5割を超えているようです。

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出典:厚生労働省

参考:厚生労働省 対策型乳がん検診における「高濃度乳房」問題の対応に関する報告書

そういった問題もあり、乳がんの見落とし率はマンモグラフィーの場合、2割~3割くらいは出てしまうそうです。

特に30歳代くらいまでの若い人は乳腺濃度が濃いのでがんを見落としやすいといいます。

乳腺MRI検査を受けると、より正確な乳がん診断が可能

ではより正確な診断ってどうすればいいの?そういった疑問が浮かびます。

他の検査は他にないのかと。一応あるにはあります。

一般では認知が低い検査ですが乳腺MRI検査です。マンモグラフィーだけでは診断は曖昧なことが多く、ある程度しこりが大きくなってから発見されることもしばしば。

発見をより早めるためには、より正確な乳がんの診断ができるMRI検査が有効です。

乳がんを疑ってMRI検査を行う場合には一般的に以下の場合です。

  • しこりを確認できるが、マンモグラフィーやエコーで良性かどうかの判断がつかない場合。
  • しこり等は触れないが、他の検査で乳がんの疑いが出た場合。
  • 非浸潤がんなどの乳がんの広がりを確認する場合。

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出典:http://medical-checkup.info/article/49714174.html

MRIは磁気共鳴によって乳房内の正常な細胞と癌細胞を比較することができます。

MRI乳がん検査は2種類

  • 最初から造影剤を使う

ひとつは、脂肪が強く画像に写らないように調整をはじめからしながら、造影剤で撮影する方法です。

  • 光速スピンエコー法をつかう

もう一つは光速スピンエコー法を使った撮影方法です。

光速スピンエコー法という撮影法で脂肪は白く、腫瘍は黒く写るT1強調像と脂肪は黒く写り、腫瘍は白く写るT2強調像を撮影します。その後にGd-DTPAという造影剤を多く使う撮影をし、最後に造影後のT1強調像を撮影するやり方です。

 

乳腺のMRI検査の場合は疑いのあるしこりが良性か悪性の診断に基本的に有効です。

ただ本当の意味での確定診断はやはり、マンモトーム生検(組織検査)が必要です。

MRIは乳腺の病巣が悪性かどうか、そして広がりはどうなっているのかを調べることが正確にできますので、便利な検査です。

乳腺MRIのデメリット

マンモグラフィーとくらべて曖昧ではない分、造影剤や、検査時間もマンモグラフィーの倍は掛かってしまいます。

造影剤を使うので、毎年頻繁に行う検査とは思いませんが、40歳を過ぎたら一回はやっても良い検査かもしれません。しかし手間なことが理由で通常の乳がん検診ではやりません。現状は確定診断中心に日本では使われています。

まとめ

  • 乳がん検診には見落としがある。
  • 高濃度乳房の人だと検査で判断がしにくい。
  • 乳腺MRIという検査が良性悪性の判断に効果的。
  • 最終的にはマンモトーム生検が必要。

もう少し手間がなく乳がんがあるかないかを、簡単に血液だけで診断ができる日はそれほど遠くないとは思います。早く普及していほしいものです。

乳がんはいずれにせよ、早期発見が鍵となるガンです。毎年の乳がん検診はかならずうけるようにましょう。